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子どもの指しゃぶり、いつやめさせたらいいの?

更新日:2022年1月25日

こんにちは

予防歯科の専門家、楠原佑佳です。


子どもの指しゃぶり。


赤ちゃんの頃は可愛い姿として見ていられます。


しかし、段々年齢が大きくなってくると


指しゃぶりしているわが子の姿は


大きな心配事になってきます。



















「そろそろ指しゃぶり、やめさせた方がいいよね...」

「でも、どうやって?」

「いつまでにやめさせたらいいの?」


子どもを愛するママ、パパなら

当たり前の感情です!



実は

指しゃぶりは

3歳ごろまでは禁止する必要はないのです!


なぜなら

3歳頃までの指しゃぶりは

正常な行動だから。



厚生労働省の発表した文書にもこう書かれています。


『指しゃぶりは、3 歳頃までは生理的な行動として捉え、指を使った遊びや外遊びを増やすなど、否定せず褒めながら様子をみる。

指にタコができるほどの過度な指しゃぶりは、かかりつけ歯科医に相談することを勧める。』

            参照;平成29 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業

               3歳児健診における保健指導のポイントより



つまり

子どもが眠たいときや、不安な時など

限られたタイミングでする指しゃぶりは

3歳ごろまでは気にしなくていいのです!


指しゃぶりには

不安や緊張をとる効果があります。

幼い子どもたちは

自分で不安や緊張する状況を乗り切るために

必要なこととしてやっているのです。



次に

パパ、ママが心配な

『指しゃぶりが歯並びを悪くする』影響


これも、3歳を超えてからの指しゃぶりが問題になります。


なぜなら

子どもの歯がすべて生えそろうのが

2歳6ヶ月〜3歳の時期だから。


子どもの歯は上下合わせて全部で20本。

これがすべて生えて

噛み合わせが完成します。














全ての歯が生えてから

ずっと強い力で指しゃぶりを続けると

歯に指やほっぺたの強い力がかかることで

歯が傾いたり動いてしまいます。


すると

・出っ歯

・前歯が噛み合わない

・奥歯の噛み合わせがおかしい

など、

歯並び、噛み合わせに影響してしまいます。














こうならないために

市が実施する3歳児健診では

ちゃんとチェック項目があります。


質問表の中に

いつも指しゃぶりをしていませんか?』

という記載があります。


ここで『はい』の答えの場合

指しゃぶりをなくしていくために

小児科(体の専門家) 

小児歯科医師(口の専門家)

臨床心理士(心の発達の専門家)

などの専門家から指導を受ける必要があります。


なぜなら

指しゃぶりが

正常な行動としてではなく

問題となる要因が関わっているかもしれないから。

例えば、家庭環境や心理的ストレスなど。


しかし

3歳児健診を受けていれば

その可能性も教えてもらえるので安心です!


また、3歳以下でも

指しゃぶりの時間が長い(1日中している)

指しゃぶりが強い(指にタコができている)

などの時は

1度子育て支援センターなどの施設に

相談してみられることをオススメします。




パパ、ママのみなさん!!

子どもが3歳になるまでは

たまにの指しゃぶりは気にせず

温かく見守ってあげてくださいね☆












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くすはらゆか

歯科医師/幼児心理アドバイザー

普段は歯科医師として、子どもから大人まで虫歯の治療をしています。出産後、育児の大変さを日々痛感し、この体験を機に子どもの虫歯予防団体「Lovetooth」を起業。子どもの虫歯予防のホントに大切な話や、時短で効果の高い歯のケア法などを発信しています。

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