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一体なぜ?口がポカンとあいてしまう5つの理由

更新日:2022年3月24日

子どもの口がいつもポカンと開いていると


ダラシなく見えたり

ヨダレがよく垂れてきたりして


「口を閉じさせたい!!」

と感じることありますよね。


これを読むと

子どもの口が開きっぱなしになっている理由がわかります。


理由がわかると

口を閉じさせる方法も見えてきます。


今回は

子どもが口が開きっぱなしになる5つの理由

についてお話していきます。


目次
1.口の原因
    ・口まわりの筋力不足
    ・歯並び
2.鼻のどの原因
    ・鼻詰まり
    ・アデノイド肥大
3.姿勢
 ・猫背


1.口の原因

口まわりの筋力不足

口を普段ピタッと閉じておくためには

実は口のまわりの筋肉の力が必要です。


特に活躍する筋肉は


口がピタッと閉じれる人の

口の中の特徴は


✔︎上唇と下唇がくっついてる

✔︎舌が口の天井(上顎)にくっついてる


一方

口がポカンとあいている人の

口の中の特徴は


✔︎上唇と下唇が離れている

✔︎舌が口の天井につかず垂れ下がっている


イラストで見るとこんな感じ。



イラスト左が口を閉じている人、右が口が開きっぱなしの人。


わかりにくいなと思った方は

ぜひ下の記事を見てみてください!

詳しく解説しています↓↓




つまり

口をピタッと閉じさせるためには


・上唇と下唇をくっつけるための筋肉

・舌を口の天井にぐっと持ち上げるための筋肉


の力が必要なんです。

これらの口の筋肉は

6歳くらいまでの間に

食事や会話、遊びを通して

だんだん鍛えられていきます。

しかし最近

この唇や舌の筋力が弱い子が増えているんです。

なぜなら、今は昔と比べて

・やわらかい食べ物が多くなった(アメリカンスタイル)

・ストロー飲みが増えた

・口を使った遊びをしなくなった


などが考えられています。


昔は子どもの頃に

生活の中で自然と唇や舌の筋トレができていました。


硬いものをしっかり噛んで飲み込むことで

唇や舌をよく動かし筋力がアップ!


コップで飲み物を飲むことで

舌を上顎に持ち上げる筋力がアップ!!


口笛や風船、シャボン玉遊びで

唇をすぼめる筋力がアップ!!!


毎日が口の筋トレです。


今は生活様式の変化とともに

子どもが生活の中で口の筋トレをする機会が

少なくなってしまいました。


筋肉を使わなくても

快適に生活できる世の中になったんです。



時代とともに

生活が便利になったことで


口まわりの筋力不足は起こっています。


その他に

3歳を超えて続く指しゃぶりも

舌の筋力不足の原因になります。


歯並び

歯並びが悪いと

口が開きっぱなしの原因になります。



前歯が外側に出ている歯並びだと

唇を閉じにくいからです。


いわゆる「出っ歯」の状態。


出っ歯だと

歯がジャマで唇を閉じにくくなります。



上唇と下唇をくっつけるのに

唇のまわりの筋肉にかなり力をいれないといけません。


常に口まわりの筋肉に力を入れ続けることができず

口が開きっぱなしの状態になってしまいます。



2.鼻のどの原因


鼻詰まり



アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎があると

鼻がつまって鼻呼吸ができません。


口呼吸がメインになり

口が開きっぱなしの状態になってしまいます。


アデノイド肥大

アデノイドって何者?!

と思いますよね。


アデノイドとは

いわゆる「扁桃腺」のことです。


扁桃腺が腫れています

というフレーズは馴染みがありますよね。



扁桃腺というのは

体の中に細菌やウィルスが入ってきそうになったときに


ウィルスバスター的細胞たちが

集まって戦ってくれる「場所の名前」です。


いわば

ウィルスバスター細胞たちの城


扁桃腺には

たくさんのウィルスバスター細胞が集まっていて


細菌やウィルスが体内に入らないように

体を守っています。


鼻やのどは空気の通り道で

細菌やウィルスが特に入りやすい場所なので


ウィルスバスター城(扁桃腺)が4つもあります。


そのうちの1つの城の名前が

アデノイド(咽頭扁桃)です。


アデノイドは

歯からのどの通り道のところにあり


こぶのようにポコッと膨らんでいます。


アデノイドは

年齢とともに大きさが変化します。


3歳ごろから大きくなりはじめ

6歳ごろに1番巨大化します。


そして

10歳ごろまでに自然に小さくなります。


子どもの成長とともに起こる

アデノイドの自然な変化なんですが


巨大化には個人差があり

巨大化しすぎると口が開きっぱなしの原因になります。


なぜなら

アデノイドが膨らみすぎて

鼻からの空気の通り道が狭くなってしまうからです。


鼻から息がしづらくなると

口で息をするようになってしまいます。


結果

普段口が開きっぱなしになります。


3.姿勢の原因


猫背

姿勢が悪いと

口が開きっぱなしの原因になります。


肺への空気の通り道(気道)が狭くなって

口呼吸になってしまうからです。


鼻や口から息を吸うと


空気は「気道」というホースのような道を通って

肺に入ります。


猫背だと

このホースが曲げられて空気が通りにくくなります。


例えば


ホースから水を出す時

ホースを曲げてしまうと水の通りが悪くなりますよね。

あれと同じです。

肺は空気が欲しいのに

猫背でホースが曲げられて空気の通りが悪くなる。

そこで

空気を楽にたくさん吸える口呼吸を行うようになります。


猫背は

口が開きっぱなしの原因になります。


 


今回は

「口が開きっぱなしになる5つの理由」についてでした。


口がポカーンとなる原因は

お子さんによって違います。


大切なのはお子さんの口ぽかんの原因を知ること。

原因を知ることで、

早く口ポカンを治すことができますので


ぜひ今回の内容を参考になさってみてください^^
















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くすはらゆか

歯科医師/幼児心理アドバイザー

普段は歯科医師として、子どもから大人まで虫歯の治療をしています。出産後、育児の大変さを日々痛感し、この体験を機に子どもの虫歯予防団体「Lovetooth」を起業。子どもの虫歯予防のホントに大切な話や、時短で効果の高い歯のケア法などを発信しています。

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