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歯ぎしりのせいで、こんなことに!? 

更新日:2022年1月25日


こんにちは。

予防歯科の専門家、楠原佑佳です。


歯ぎしりをすることで

いろんなところにトラブルが出てきます。

トラブルが出る場所は

①歯 

 ②歯茎

 ③詰め物、被せ物

 ④インプラント

 ⑤顎の関節

 ⑥肩や首


です。

歯ぎしりだけでこんなに様々な場所に影響するんです。

1つずつ見ていきましょう。


①歯

 ・歯の表面が削れる


   歯ぎしりで上下の歯がギシギシ擦れ合うと、

   だんだん歯の表面が削れてきます。

   歯の頭の部分は2層構造になっていて、

   表面は、ダイアモンドのように硬いエナメル質

   内側は、細い管が集まってできた象牙質

   という組織でできています。


   歯の表面が削れてくると

   エナメル質が削れていき、内側の象牙質が見えてしまいます。

   エナメル質は鉄壁の組織で

   冷たいものなどの刺激を通しません。


   一方

   象牙質は、

   中にたくさんの穴があいているスカスカな組織なので、

   冷たい刺激がその穴の中から歯の神経にまで伝わってしまいます。


   そうなると

   「冷たいもので歯がしみる」

   知覚過敏と呼ばれる症状がでてしまうのです。

 ・歯にヒビが入る、欠ける

   歯ぎしりで歯に強い力がかかると、

   歯にヒビが入ったり、

   ひどい時は歯がかけてしまうこともあります。


   陶器のお皿と同じです。

   歯に少しヒビが入る程度なら、症状は強くはでません。

   しかし

   ヒビが少しずつ広がってきたり、

   パリンと大きく欠けてしまうと、

   かなり強い痛みや、知覚過敏の症状がでます。


   歯の欠けた大きさによっては

   生きてる神経を取らないといけない場合もあります。


   歯ぎしりをすることで

   歯をどんどん脆く、欠けやすい状態にしてしまうのです。


②歯茎

 ・歯茎が痩せる、歯周病が進む

   歯ぎしりをすると  

   歯は横に激しく揺さぶられるような力がかかります。


   例えば

   盆栽の木の幹を手で持って

   横向きに揺らすような力を毎日ずっとかけ続けると

   どうなるでしょうか?


   だんだん木が揺れ始め

   土は少しずつ崩れ、最終的に木は抜けてしまうでしょう。


   これと同じことが

   歯ぎしりによって歯にも起こります。


   長い期間、歯ぎしりで歯が揺らされ続けると

   歯を支える顎の骨が溶けはじめ

   まわりの歯茎が痩せていきます。


   そこに歯周病が重なると

   そのスピードは加速していきます。


   そして最終的には歯がグラグラになり

   歯を抜かないといけなくなることもあります。


③詰め物、被せ物

 ・詰め物や被せ物が外れる、割れる

   みなさんの歯にも

   銀やプラスチック、セラミックなどの

   詰め物、被せ物が1つは入っているのではないでしょうか。


   以前に接着剤でしっかりつけた詰め物、被せ物が

   歯ぎしりによって外れたり、割れてしまったりすることがあります。


   プラスチックやセラミックの素材は

   衝撃に弱いので、歯ぎしりの力で割れやすいです。

   銀の素材は、

   衝撃には強いので割れることは少ないですが

   歯ぎしりの力で、中の接着剤がだんだん緩み

   ポロッと取れてしまいます。

   詰め物や被せ物が外れると

   歯医者に行って再治療しないといけなくなるので

   お金も時間もかかってしまいます。



④インプラント

 ・インプラントが揺れる、抜ける

   インプラントとは、歯を失ったところに歯を補う治療です。

   顎の骨にネジを植え込み、その上に被せ物をつけます。


   ネジが歯の根っこと同じ役割をしてくれるので

   本物の歯に等しい力で噛むことができます。


   歯ぎしりをすると

   骨に植えたインプラントのネジの部分が揺さぶられます。

   するとだんだんインプラントが揺れて

   骨に植えられたネジが緩み

   最悪の場合、ネジごと抜けてしまうこともあります。


   インプラントは保険がきかず、

   1本30万ほどする自費の治療ですので


   歯ぎしりによってインプラントをダメにしてしまうのは

   本当にもったいないことです。



⑤顎の関節

 ・顎の関節が痛くなる


   顎の関節はこめかみのあたりにあり、

   口を開け閉めする時に使われます。


   歯ぎしりをすると

   ぐーッと食いしばる力が顎の関節に強い負担をかけ、

   その結果

   関節に炎症を引き起こすことがあります。


   手首を使いすぎて炎症を起こす

   腱鞘炎と同じような状態です。


   症状としては

   口を開ける時に顎が痛くなります。

   ひどくなると、痛みが強くなり

   口が少ししか開かなくなります。


   専門用語で【顎関節症】と呼ばれる状態です。

   口の開け閉めで痛みを感じるので

   食べてる時も、喋ってる時も、不快感を伴います。


⑥肩や首

 ・肩こり、首こり、頭痛がおこる

   歯ぎしりで食いしばる癖があると

   噛む時に使う筋肉(頬にある咬筋、頭にある側頭筋)が

   常に緊張している状態になります。


   そうすると

   「緊張してる筋肉をを助けないと!」と

   まわりの肩や首、頭の筋肉が働きはじめます。


   その結果

   肩や首、頭の筋肉に負担がかかり、

   つらい肩こり、首こり、頭痛がでてしまうのです。


   凝りや頭痛は慢性的なものになり

   毎日だるさとの戦いになってしまいます。



歯ぎしりすることで

急に歯がしみるようになったり

歯が欠けて神経を抜かないといけなくなることもある。

歯周病が進行し

歯を抜かないといけなくなることもある。


また、詰め物や被せ物、インプラントも壊れやすくなる。


口の中だけでなく

顎の関節や、肩、首、頭など、

顔まわりの痛みを引き起こす原因にもなる。



どのトラブルも、あなたの生活にとってとても邪魔なものばかりです。

トラブルが出てから後悔しても遅いのです。


歯ぎしりによるトラブルが起こらないよう予防することが

何よりも大切なことです。

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くすはらゆか

歯科医師/幼児心理アドバイザー

普段は歯科医師として、子どもから大人まで虫歯の治療をしています。出産後、育児の大変さを日々痛感し、この体験を機に子どもの虫歯予防団体「Lovetooth」を起業。子どもの虫歯予防のホントに大切な話や、時短で効果の高い歯のケア法などを発信しています。

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