5歳になると、
まわりのお友達のなかには
「歯が抜けたよ!」
という子がちらほら出てきます。
今まで全く揺れていなかった歯が
急にグラグラ揺れはじめ
ある日ぽろっと抜けるのは
とても不思議なことですよね。
今回の記事を読むと
歯の生え変わる仕組みが
ハッキリわかるようになります。
お母さんお父さんがその仕組みを知っていれば
お子さんに説明してあげることができ
お子さんの知的好奇心が満たされたり
自分の歯に興味を持つキッカケにもなります。
今回は
『子どもの歯が生え変わる仕組み』について
わかりやすくお話ししていきますね!
【目次】
1.歯には「頭」と「足」がある
2.歯は◯○に植わっている
3.なんで急に歯が揺れはじめるの?
4.乳歯を揺らすのは一体誰?!
5.子どもの歯が抜ける仕組み
1.歯には頭と足がある
子どもの歯が抜ける仕組みを知るために
まずは簡単に「歯のつくり」についてお話しします。
歯を外側から見ると
2つのパーツからできています。
歯の頭(専門用語で『歯冠(しかん)』)
歯の足(専門用語で『歯根(しこん)』)
乳歯も永久歯もつくりは同じ。
歯の生え変わりには
/
乳歯の足
\
がカギを握っています。
2.歯は◯◯に植わっている
私たちの歯が普段グラグラ揺れることなく
硬いものをしっかり噛みきれるのは
歯が体のある部分に
グッと埋め込まれているからです。
その体のある部分とは
顎の骨です。
ヒトだとリアルなので
他の動物さんに出てきてもらいました↑↑
上の写真を見ると
歯は「頭」の部分だけが見えていて
歯の「足」の部分(歯根)は
顎の骨の中に埋まっています。
歯は
硬い顎の骨に植わっているから
グラグラ揺れずに
固定されているんです。
3.なんで急に歯が揺れはじめるの?
5〜6歳になると
子どもの歯がグラグラと揺れはじめます。
歯の生え変わりのはじまりです。
子どもの歯に力をかけて
揺らしているわけでもないのに
なんで時期が来ると
急に子どもの歯が揺れはじめるのでしょうか?
それは
子どもの歯の歯根(歯の足)が削れて短くなるから
です。
歯が揺れないのは
歯の足が硬い顎の骨の中に
ぐさっと埋められているから。
歯の生え変わりの時期が近づくと
子どもの歯の歯根が
少しずつ削れて短くなる現象が起こります。
骨に埋まってる歯の根っこの部分が
どんどん短くなり
最終的に
根っこはほぼ無くなってしまいます。
土に植えられた植物も
根っこがなくなると倒れてしまうのと同じように
歯も歯根がなくなると
倒れて最終的には抜けてしまいます。
では、
なんで乳歯の歯の根っこは
時期が来ると短くなっていくのでしょうか?
4.乳歯を揺らすのは一体誰?!
歯がグラグラ揺れ出すのは
歯の根っこ(歯根)が短く削れていくから。
乳歯の歯根を短く削っていく正体は
次に生えてくる永久歯
です。
どういうことかというと
4〜5歳ごろから
乳歯が植わっている顎の骨の
もっと深いところで
次に生えてくる永久歯が
スタンバイをしはじめます。
5歳ごろから永久歯は
次は自分が地上に出ていくために
上にぐいぐい登りはじめます。
すると乳歯の根っこは
常に
永久歯に押されるようになります。
毎日毎日押され続けることによって
根っこは少しずつ削れていき
短くなっていきます。
永久歯が地上すれすれのところまで
到達する頃には
乳歯の根っこはほとんど削れてなくなり
歯がぽろっと抜けて
大人の歯に置き換わります。
乳歯の足を短くする正体は
次に生えてくる永久歯だったんです。
5.子どもの歯が抜ける仕組み
まとめると
子どもの歯が抜けるのは
「乳歯の歯の根っこが
次に生えてくる永久歯に押されることで
少しずつ削られて短くなり
歯の頭を支えきれなくなって倒れて抜ける」
という仕組みでした。
お子さんの歯がグラグラ揺れてきて
「なんで歯が揺れてるの?」
と聞かれた時には
ぜひ今回の内容を参考に
お話なさってみてください^^