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”歯の黄ばみ”の正体は何?

更新日:2022年1月25日

こんにちは。

予防歯科の専門医、楠原佑佳です。



今日は

『”歯の黄ばみ”の正体』

についてわかりやすく解説していきます。














”歯の黄ばみ”の原因は

大きくジャンル分けすると

①歯の表面の黄ばみ

②歯の内部の黄ばみ

に分けられます。


歯を磨いてとれる黄ばみは①です。

②は歯の内部の色なので

歯磨きで黄ばみを取ることはできません。



まずは、①の

「歯の表面につく黄ばみの正体」について

お話しします。



「歯の表面につく黄ばみの正体」は主に2つ。


1つ目は

タンニンという物質です。

タンニンは

紅茶、緑茶、コーヒー、ワインなどに含まれる

ポリフェノールの一種です。


このタンニンが

歯の表面を覆う膜(ペリクル)に

引き寄せられて

くっついてしまいます。


すると歯に茶色い着色として

見えるようになり

それは時間が経つほど

色が濃くなっていきます。


茶色く黄ばんだ

きたない歯になってしまうのです。



2つ目は

ニコチンやタールという物質です。

これは主にタバコに含まれます。


ニコチンやタールも

タンニンと同じく

歯の表面の膜(ペリクル)にくっついて

着色の原因となります。


とても頑固な汚れとなりやすいのが特徴です。




時間が経てば経つほど

頑固で汚い色になっていくのが着色です。



これらは、

歯磨きしてもなかなか取れません。



つまり

毎日

紅茶、緑茶、コーヒー、ワイン、タバコを好んで摂る人は

どんなに歯磨きを頑張っていても

歯が黄ばみやすくなってしまうのです。



次に

②「歯の内部の色の黄ばみ」について。


これも主に要因は2つ。


1つは【年齢】です。

なぜなら

年を重ねると

歯の表面が削れてだんだん薄くなってくるからです。


歯は2層構造で

外側に透明エナメル質

内側に黄色い象牙質

でできています。


年を重ねると

外側のエナメル質が削れて薄くなることによって

内側の黄色い象牙質の色がどんどん濃く見えてきます。


だから

年を重ねると歯が黄ばんで見えるようになります。



2つ目の要因は

テトラサイクリンという【抗生物質】です。

テトラサイクリンは肺炎にかかったときなどに使う薬で

この薬を子どもの頃に飲んでいると

乳歯が抜けて生えてきた永久歯が

もともと黄ばんだ色をしていることがあります。


このテトラサイクリンによる歯の黄ばみは

とても特徴的な歯の模様が現れます。


ですので

パッと歯を見ると原因がわかることが特徴です。



以上

歯の黄ばみの正体について

でした。















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くすはらゆか

歯科医師/幼児心理アドバイザー

普段は歯科医師として、子どもから大人まで虫歯の治療をしています。出産後、育児の大変さを日々痛感し、この体験を機に子どもの虫歯予防団体「Lovetooth」を起業。子どもの虫歯予防のホントに大切な話や、時短で効果の高い歯のケア法などを発信しています。

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