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新型コロナウィルスに感染すると、なぜ味がわからなくなるの?

更新日:2022年1月25日

こんにちは。

楽しむ予防歯科の専門家、楠原佑佳です。


本日は

「楽しむ予防」というジャンルではないのですが、



まだまだわからないことだらけの

新型コロナウィルスについて、

論文から明らかになってきていることを

お伝えします。



内容は、

なぜ新型コロナウィルスに感染すると、味がわからなくなるのか?



これまでニュースで、

「新型コロナウィルスの感染者は、味覚異常の症状が出る」

とよく耳にされたと思います。


今年4月、

阪神タイガースの3人の選手が、

特に他の症状がないにも関わらず、

嗅覚異常と味覚異常を訴え、

その後PCR検査で新型コロナウィルス陽性反応が出たという

ニュースが流れました。



では、

なぜ新型コロナウィルスに感染すると

味覚異常の症状が出るのか

順にお話していきます。



 

⒈味を感じる時、体の中では何が起こっている?

⒉「新型コロナウィルスに感染した」って具体的にどういうこと?

⒊新型コロナウィルスに感染すると、なぜ味覚異常になるの?

 


⒈味を感じる時、体の中では何が起こっている?

そもそも、

味覚異常という言葉は堅苦しい表現ですが

一言でいうと

「味がわからなくなる」状態です。


甘いチョコレートを食べても、甘くない。

酸っぱい梅干しを食べても、酸っぱくない。


味覚(甘味、酸味、塩味、苦味)がわからなくなります。



私たちが、

食事の時に味を感じている場所は

舌(べろ)です。


舌には

”味蕾細胞”という

味を認識するための細胞が集まっています。


字の通り

花のつぼみ(蕾)のような形の細胞です。


食べ物を口に入れると

食べ物の中の味の粒子(イメージしやすいように、味パウダーと呼びます)が

そのつぼみ細胞の先端にくっつきます。


まだこの段階では

私たちは、食べ物がどんな味なのかはわかりません。


つぼみ細胞にくっついた味パウダーは

味の種類によって、

それぞれの扉に入っていきます。

苦味の扉、甘味の扉、塩味の扉、酸味の扉。


扉が開くとそこには

脳みそ行きの滑り台が!

その滑り台を

味パウダー君がすごい速さで滑りおります。

(厳密にいうと味パウダー君が滑るわけではないのですが、

 イメージしやすいためにそう表現しております。)


脳みそに味パウダー君が到着した瞬間が、

私たちが味を感じる時です。


実際は

味の信号が、神経を伝って脳に届く、

ということが起こっています。




つまり

食べ物の情報は

舌から脳みそに届けられ、

脳みそに届いて初めて味がわかる。


というわけです。



⒉ 「新型コロナウィルスに感染した」って具体的にどういうこと?

感染者のウィルス入りのツバが

自分の口の中に入ってきただけでは、

新型コロナウィルスに感染した、とは言いません。



まだウィルスは体の中で

悪さをできる状態ではありません。



とてもミクロな話をしますが、


ウィルスは人の細胞にくっついて

自分の遺伝子を細胞に注入し、

入れた遺伝子をもとに

細胞の中でどんどん増殖します。



料理で例えると、

たっぷりのお湯の中に

まとまった1束のパスタの麺を入れると、

お湯の中で麺が数十本になって

パーっと広がっていくようなイメージ。


新型コロナウィルスも

1匹が人の細胞にくっつき侵入すると

細胞の中でバーっと増えていきます。

そしてその細胞は

中にいるたくさんのウィルスに邪魔をされ

働けなくなってしまいます。


この状態を感染したと言います。


つまり

細胞にウィルスがくっつき、遺伝子が入り込んだ瞬間が

新型コロナウィルスに感染した時です。


⒊新型コロナウィルスに感染すると、なぜ味覚異常になるの?

新型コロナウィルスに感染した時に出る症状は、

体のどこの細胞にウィルスが入っていくかで

変わってきます。


このウィルスは、

人の体の全ての細胞に入れるわけではなく、

入れる細胞は決まっている

ということが研究で明らかになってきました。


その入れる細胞がある場所は

舌、気管支、肺

などです。


肺の細胞にウィルスが入ると、

肺炎の症状を引き起こします。

重い肺炎だと人工呼吸器が必要となり

最悪死に至ります。


ウィルスが舌の細胞に入ると、

味覚異常(味がわからない状態)を引き起こすのです。


舌にある細胞とは

先ほどお話した、味を認識するつぼみ細胞のこと。

つぼみ細胞の中にウィルスが侵入し、一気に増えると

つぼみ細胞がたくさんのウィルスに邪魔をされて

働けなくなります。


すると

食べ物を口に入れても、

つぼみ細胞の味の扉が開かず、

味パウダー君が脳みそまで移動できない状態になります。


味の情報が脳みそまで伝わらないので、

味覚異常が起こるのです。


ある日突然

「食事をしても味がしない。」

と感じ、

新型コロナウィルスのPCR検査を行うと

陽性反応が出る。


というのは

体の中ではこんなことが起こっているのです。



まとめると

新型コロナウィルスが

舌にある、味を認識する味蕾細胞(つぼみ細胞)に侵入し、

細胞を働けなくすることによって

味覚異常は起こるのです。

















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くすはらゆか

歯科医師/幼児心理アドバイザー

普段は歯科医師として、子どもから大人まで虫歯の治療をしています。出産後、育児の大変さを日々痛感し、この体験を機に子どもの虫歯予防団体「Lovetooth」を起業。子どもの虫歯予防のホントに大切な話や、時短で効果の高い歯のケア法などを発信しています。

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