口の中の悪い癖 “歯ぎしり”
更新日:2022年1月25日
こんにちは。
予防歯科の専門家、楠原佑佳です。
歯ぎしりとは
上下の歯をギリギリと音を立ててこすり合わせる
口の中の悪い癖です。
上下の歯を横にギリギリこすり合わせたり
縦にぐーッと噛み込んだりする動きをします。
人が
力いっぱい強く食いしばったとき
自分の体重ぐらいの力が出ると言われています。
体重が50kgの人だと
歯に50kgの重りを乗せてるくらいの
力がかかっています。
とても強い力です。
歯ぎしりで噛む力は
この体重の力と同じか
それ以上の力で噛んでいることもあります。
歯ぎしりは
歯にかなり強い力がかかった状態なのです。
歯ぎしりの原因は
はっきりとまだわかっていませんが
様々なことが要因になるようです。
・ストレス
・歯並びの乱れ
・噛み合わせの不良
・遺伝
人は肉体的・精神的にストレスがかかると
歯ぎしりをすることで発散しているのではと言われています。
歯ぎしりをする時間は
夜寝ている時がほとんどです。
それも寝ている間の
睡眠が浅くなる時に起こることがわかっています。
逆を言えば
しっかり熟睡できている方は
歯ぎしりが起こりにくいということです。
睡眠を浅くしてしまう原因は
不眠症、飲酒、ストレス
などです。
これらがあると
睡眠が浅くなりやすく
歯ぎしりも起こりやすいのではと考えられています。
歯ぎしりは
寝ながら無意識にしてしまう癖なので
自分では歯ぎしりしていることを
気づいていない人がほとんどです。
家族に「歯ぎしりしていたよ。」と言われたり
歯医者さんに行って「歯ぎしりの癖がありますね」と言われて
はじめて知ることになります。
また
自分でも症状が出ることがあります。
朝起きたら
・あごがだるい
・口が開けにくい
このような症状があるときは
夜中に歯ぎしりをしている可能性があります。
歯ぎしりは
夜中無意識のうちに
歯に強い力を何回何回もかけてしまう
厄介で悪い癖なのです。
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