「デンタルフロス」は歯磨き粉ではありません。
更新日:2022年1月25日
こんにちは。
予防歯科の専門家、楠原佑佳です。
最近、Youtubeを見ていて、
とてもビックリした話。
歯医者さんと患者さんが話してる動画で、
患者さんが
「デンタルフロスって歯磨き粉ですか?」
と質問をしていました。
「な、なぬ?!」
最初、私は耳を疑いましたが、
ふと思いました。
「デンタルフロスの存在って
実は、あまり知られていないのかも...」
そういえば、
私も歯科医師になる(25歳)まで、
デンタルフロスを1回も使ったことなかったじゃん!
自分の衝撃の過去を思い出しました。
そしてこれが
リアルな日本の現状なのだと気付きました。
アメリカやヨーロッパでは、
「デンタルフロス」を知らない人は、ほとんどいません。
なぜなら、彼らにとっては
毎日の歯磨きで、必ず使うアイテムだから。
彼らは、
デンタルフロスを使わないと、
歯に汚れがたくさん残り、
むし歯や歯周病になってしまうことを
小さい頃から教えられ、知っています。
一方、日本ではどうでしょうか。
私のように、
誰からもデンタルフロスについて
教えてもらえず、使いもせず過ごしてきた人が
5人中なんと4人!
ほぼ全員!
こんなに多くの人に
デンタルフロスが知られていない原因、
それは
きちんと教えてもらえる環境がないから。
ということで、
私たちの出番です!
今日は、
歯を残す人は必ず知っている!
「デンタルフロス」について。
まず
デンタルフロスは、歯磨き粉ではありません。
これです。
一言でいうと「糸」です。
こんなタイプもあります。
この2つはどちらもデンタルフロスです。
別名「糸ようじ」とも呼ばれます。
この糸を
歯と歯がくっついてるところに通して
掃除をします。
こんな感じ。
私も今は、毎晩欠かさず通していますが、
これで掃除すると
めちゃくちゃ汚れが取れます!
それは
歯と歯がくっついてるところは汚れやすいのに、
歯ブラシがほとんど届かないエリアだから。
デンタルフロスでしか、お掃除できない場所なんです。
実は。
正しい歯磨きでは
「歯ブラシとデンタルフロス」のダブル使用が当たり前。
歯医者さんは、全員このダブル使いです。
だから虫歯、歯周病を防げるのです。
みなさんも、
これを真似するだけで、
虫歯で、痛い思いをしなくてよくなります。
また歯周病で起こる、くさい口臭も予防できます。
簡単です。
毎日の歯磨きで、
デンタルフロスを追加するだけ。
デンタルフロスは
歯を守る「最強の糸」なのです。
Comments